2013/08/05

ももクロ夏のバカ騒ぎWORLD SUMMER DIVE 2013.8.4 日産スタジアム大会

 なんだかんだでライヴも3回目。今回は自力でチケットが取れず、Twitter方面の仲間から譲って貰い参加できるコトになった。

当日は諸事情ありいつもの仲間とは合流せず、会場入り後も暫くは友人とまったり過ごす。このまったりが厄介で、その前から「会話に夢中になり開演に遅れる」ことを危惧していたにも関わらず結局中に入るのは開演20分前というあたふたコース。

 会場に入るとなかなか予想外のステージ構成。「芝生を荒らさないための配慮」とやらがあってのこの造りなのは解るのだけど、「普段サッカー選手だって芝生の上で走り回ってるじゃない?」とか思ってしまう俺はスポーツのことは一切知らない。
 俺の席は「Mid席」と言って、2階スタンドの通路部分に作られた補助席みたいな部分。一見糞席だが、実はここ、通路だけあってスペース充分。つまり、この時点で俺には好き放題踊り、ジャンプするスペース、すなわち「俺のダンスフロア」が保証されたわけだ。期待。楽しむ気満々である。

 サマーダイブのオープニングは「極楽門」のイメージがあるのでまあ冗長なのは想像の範囲だった。それでもOvertureからマーチングバンドの演奏、ももクロが出てきて聖火に点灯、というのはのっけからかなりだれた印象。それでも序盤で集中力体力ともにあるから楽しもうという意志で楽しむ。ここで意志の力を使わざるを得ないことが既に不安要素の一端だったことにこの時点では気付かない。巨大顔面のインパクトで爆笑したのも不安をある程度打ち消してくれた。あーりん、完全におばちゃん面だし・・・。

 布袋寅泰が登場し、ギターソロで君が代を演奏。勿論ジミ・ヘンドリクスのStar Spangled Bannerへのオマージュだが、まあレベル的には1%未満って所か。特にエモーショナルでもなく「ふうん」っていう演奏から「サラバかな」と思わせといて案の定Pushというかなりがっかりなオープニング。個人的に嫌いな曲+かつて危惧した「ももクロの右傾化」路線を彷彿させる嫌〜な出だしに正直落ちかけるテンションを例によって意志の力で持ち直し、ガツガツと踊り倒す。
 続いて本来期待されたサラバ愛しき悲しみたちよ。個人的にはライヴで踊りやすい曲の一つなのでようやく本来のレベルでテンションが上がり始める。エアギターどころかウインドミル奏法を繰り出すスペースがある状態でこういう曲で踊るのは楽しい。
 勝手に踊っていたらいつの間にか夏菜子以外の巨大顔面が反転して中から生バンドが。今回もバンドか!と思うと更にテンションも上がる。音は西武ドームより聴きやすい。音像は相当ぼんやりしているが反響が少ないから何やってるかは結構解る。でも打ち込みと生音の音圧の差が既に2曲目で歴然としたね。

 続いて仮想ディストピアDNA狂詩曲とダンサブルな曲が続く。サラバからの3曲が序盤のハイライトか。しかしこの時点でハイテンションで踊りすぎておっさんの体力は早くも不安に……。しかも実は入場時点からトイレを我慢していて、やむを得ず自己紹介中にトイレに駆け込む。高城、あーりん、すまん。玉井の途中で席に戻り、罪滅ぼしとばかりに俺にしては珍しく杏果と夏菜子の自己紹介にはちゃんと参加(笑)。しかし2公演連続、「ぜーっと!」のタイミングで水を飲んでしまうという失態を。

 ここで猫ひろしが出てきてだらだらとした展開が開始。ここでトイレ行けば良かった。まあ、既に消耗しかけているおっさんには休憩として機能しているからまだ許そう。走り出す瞬間からZ女戦争という演出は良かった。一部猫ひろし応援フレーズを交えてのパフォーマンス。ただこの辺で「歌唱が少し雑だな」っていう印象も出てきていた。続く猛烈でステージを駆け下り、サッカーコート逆側のサブステージへ。そしてスタジアムには繊細すぎるメロトロンのフレーズを露払いに月と銀紙飛行船。この曲は今回も生演奏ではないのだけど、いつか生で聴いてみたい曲。メモトロンでもいいからさぁ。

 前曲のラストでマーチングバンドが登場したから、後半を演奏して盛り上げるかと思ったらソレは無し。単に彼ら(湘南台高校)の単独演奏に入って休憩タイム。一応DNA演ったりするんだけど、なんか関連性が薄くて演奏は上手いんだけど微妙にしらける。この辺からこの後頻繁に登場する「折角上がったテンションを凄い勢いで落とす」パターンが出てくるのだ。

 休憩が終わり、メンバーはベアダー型のカート(よく見るとスタッフが押している、自走機能はないもの)に搭乗して出てくる。杏果のだけ何故か蛙で(笑)高城でなく杏果がオチを担う珍しいパターン。上を向いて歩こう〜ゲッダーン!のメドレーはアレンジが良くてなかなか嵌っている。この曲は生演奏。テクノポップ的なゲッダーン!を生でやるのはいいね。

 続いてはサマーダイブ定番のココ☆ナツ。折角の生バンドだから例によってガンガン引き延ばしての放水大会かな?と思ったら意外にあっさり終了。流石にマンネリか?そして続いてはワニとシャンプー。夏ソングが続く。ここでなんか27時間テレビのタレントの人が混ざってパフォーマンスするのだけど終盤までその存在に気付かなかったどころか終わっても誰だか解らない。2曲とも曲は楽しくてノリまくるんだけどなんかこう、釈然としない気分が。ヤバい。
 MCを挟んで待望の5 the Power、ってどうしてこの曲では必ずカートに乗せるのか。いまだ正しい振り付けを見たこと無いし、それよりこの曲でメンバーに勝手に踊って欲しいと思っている俺は勿論勝手に踊っている。

 セーラームーンの話……はもうなんか内輪ノリだなぁ、と思ってあんまりまともに聞いてない。まあアニメ版がコケた報告は笑ったけど。ムーンライト伝説は、なんか中途半端に16ビート化したアレンジが全然良くねえな、と思いましたよ。ただ、真面目にハモってるのが嬉しかった。もっとやれ!
 松崎しげるコーナーも……まあいいや。楽しいけどね、あのおじさん。愛のメモリーってももクロライヴ定番曲の一つだよね。モモクリ西武ドーム発表は、この際だから初のLV参戦に挑戦しようかな?って気持ちにも(笑)

 Neo Stargate宙飛ぶ!お座敷列車と続けたあと、この日最大の悪夢の前兆が。VTRになんか変なテンションの知らない人が登場し、百田夏菜子に短距離走対決を申し込む。ようやくこの時点で俺は「ああ、スポーツ系の流れなんだ」と理解するのだけど(遅い)まさかあんな酷いことになるとは……。

 最上部ステージからメンバーが登場、スクリーンに太鼓の達人のキャラクターが映ったから「もしや暴れ鬼太鼓?」と思ったら何と新曲。ももいろ太鼓どどんが節と言う曲だそうで、怒髪天のメンバーが書いたそうな。悪くない。大好き、ってタイプではないけどね。太鼓系の流れか、いつになく高城がフィーチャーされた曲で、ヒダノ修一のパフォーマンスも良かった。
 上球物語を軽快にパフォーマンス(あーりんが雑なのが少し目立って気になった)した後はアッパーなBionic Cherry。この曲は大好きなので超ハイテンションで踊り狂っていたら変なナレーションが。どうも先述のかけっこ対決が曲の途中で始まるらしい。げーっ!って思ったけど、バックトラックのリズム部分がリピートしていたので無視して踊っていたら、なんといきなり音止めやがる!こればかりはムカっとした。人が踊ってるのを無理矢理止めるのは犯罪ではないのか。いや踊るのが犯罪か。踊るよりスポーツが立派かよ。スポーツ嫌いの音楽好きはいいがかりも付けたくなるものだ。かけっこの結果はどうでもいいし、その後曲が戻ってきたところで歌入りのトラックを使ってるのも糞だと思ったし、もう同じテンションでは踊れないし。最低な気分だ。

 しかもその後なんかサッカーが始まる。もう俺とは関係ないのかな?という気分。興味ないからTwitter見てたうちにだらだら無駄に長いサッカーの途中でピンキージョーンズが始まった。サッカーをバックにしているとはいえコレも好きな曲。でもさっきのかけっこの悪影響で夏菜子はまともに歌えていない。でもどうにか落ちたテンションを無理矢理上げていたら、なんだと!?またしても曲を寸断。そのあとはなんかやってたけどもう知らん。正直この部分でもう、帰ろうかとさえ思ったよ俺は。

 ま、帰らないけどね。

 この後がChi-Maxxで良かった、とは思う。コレが無ければテンションがなかなか戻らなかったと思う。次がキミノアトでまたクールダウンさせられてしまうので流れはあまり良くないが、さっきの悪夢に比べればまだマシだ。キミノアトは上手くなって、以前より悪くない印象になってたな。灰とダイヤモンドとかを通過した表現になってた気がする。

 布袋のバンビーナは、要するにSweetのBallroom Blitzだという結論。コレが終わると次は怪盗少女。仕切り直しには充分な選曲だ。西武に続いての生バンドヴァージョンで、エンディングで例によって端まで走りすぎた杏果が間に合わないのもご愛敬。そして生ヴァージョンこそ至高、むしろ音圧おばけのスタジオ版を遙かに上回るサウンドになった労働讃歌。前回同様のロシア構成主義風スクリーン映像もあってこっちのテンションもようやく序盤の感じを取り戻す。U2っぽいギターのイントロで始まる走れ!も、個人的には好きな曲とは言い難いがこの流れでは勿論最高だ。そしてエンディングはニッポン万歳。定番のトロッコパフォーマンス。

 この終盤で俺に起きた変化は特筆したい。今までは勝手に踊ることに集中していた俺が、コールとかはしないまでも一緒に叫ぶ部分とか、モノノフに同調して動くことが自然に出てきたのだ。コレは中盤の地獄から無理に這い出そうとしたが故の無意識的な行動。あとで気付いて「ハッ!」となった。アンコール中に同行者から「使います?」とペンライトを渡された。普段なら固辞していたと思うけど、この日は素直に受け取った。まあ、持ってみたら結局ドラムスティックとしてしか使えないことが解ったけど。

 アンコールはなんと灰とダイヤモンドから。生バンドでのパフォーマンスで素晴らしかったんだけど、後半の杏果のロングトーンには前回ほどの求心力がなかった。なんだろうね?でもこの曲、どんどん好きになる。そしてコノウタ。これも走れ!同様あまり好きではないけど、今回のパフォーマンスは良かったな。好きになりそうな気配さえ。

 猫ゴールはどうでもよくて、ギタリストがさくらさくらを弾き始める。オープニングの布袋の君が代と呼応したものなのだろうか。そこから笑顔百景へ。コレも今回歌のリズムがイマイチ悪くて乗り切れないけど、まあ既にどん底まで行ったから許容範囲だ。「笑っちゃえ」と言われたら笑ってやろうじゃないか。俺は楽しみたくてここに来たんだ。

 コレがラストはないよな?と思っていて、まあ順当にいけばあの空へ向かってあたりだろうと思ったところにまさかの咳払い!!驚きの黒い週末がエンディングを飾ることになった。勿論生バンドによるハードなプレイを引き連れてももクロが歌う、踊る、笑う(あーりんが)。勿論俺も踊る。今日俺が直前でベストに付ける缶バッジをQuoに交換した意味はここにあったのだ。このハイテンションなプレイで、中盤の怒りは帳消しされた。帰らなくて本当に良かった。楽しいライヴだった、という想いで帰れて、本当に良かったよ。

 ゲストやバンドメンバーの紹介を挟み、最後は野外ならではの花火打ち上げで締め。終わりよければ全て良し、って言うほど寛大じゃないけど、まあ、許してやるよ。ようやく佐々木敦規Disる人たちの気持ちも解ったしね!

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