2013/04/15

【後編】春の一大事2013 ~星を継ぐもも vol.2 Peach for the Stars~@西武ドーム 2013.4.14

前編から後編の間の約1.5時間でだいぶ立ちっぱなしの疲れも癒えた。前日はCarmina Burana〜Neo STARGATEから始まったというし、まあツアーの流れもあるから同様の流れかな、と思っていたら会場に「走れ!」のリミックスが流れ出す。ほお、こんなオープニングか、と思っていると続けてお馴染みのOverture。なるほど、昨日とはガラッと変えてくるつもりらしい。

 さあ、どう来るかと思ってるとおもむろに高城が咳を!もうこの時点でね、俺的にはこの後どう流れようとオッケーですよ。極端な話、黒い週末とアルバムの新曲さえ聴ければ良かった。他の曲はまあ、状況に応じて何でもいいや、と。でもさ、まさかオープニングとは、って思わないじゃん・・・って、バンド!?ステージ上方には生バンドが!いや、バンドが居るとは聞いていたんだけど、オープニングからとは思わないし、そりゃまあこの曲はバンドで演って欲しいと思うけどさ!いや、うん。もう、俺は充分です。客席でエアギター(昨日を引きずってモロにStatus Quoムーブ!)かましまくってたこの俺さ。
 続くはアルバムから仮想ディストピア上球物語、そしてピンキージョーンズ。比較的踊りやすい曲しかも好きな曲が立て続けに来てこっちのテンションも最高潮なのだけど、昨日はなんか余計な取材だかが長時間入っての4時間と聞いてるから正直この時点では「まあ3時間チョイだろう」と思っててペース配分なんか考えてなかった。でも楽しいからさ、踊るじゃん。仕方ねえじゃん。あ、上球物語での杏果のリアクションには笑いましたが。

 自己紹介を通常ヴァージョンで見るのは初めて(ぴあでは高速だった)だけど、正直DVDとかで見飽きてるから生でも特に感慨はない。「あー、単に18歳ですで終わりにするんだー」くらいしか思わなかった。ちなみに、「ぜーっと」のタイミングで水飲んでて参加しそびれたのは俺です。
 次はPUSH。俺がこの曲を嫌いなことを知ってる人も多いと思うんだけど、そこは「ライヴを楽しむ天才」なんたってポール・ウェラーとフーに挟まれた稲葉浩志を楽しめた伝説を持つ男だ。嫌いな歌手で楽しいんだから好きな歌手の嫌いな曲くらい楽しいに決まってる。勿論力任せに踊り倒す。
 新曲ゲッダーン!はシンプルなテクノポップで踊りやすいし盛り上がりやすい。コレも好きなのだけど、その次の労働讃歌はこの夜のハイライトの一つだった。前日に続き生バンドヴァージョンで演奏されたその迫力(生ホーンはやっぱり嬉しい!)もさながら、個人的にはスクリーンに映されたロシア構成主義風のアートワークがガツンと来た。この曲にはベストマッチ。Believeは流石に面白みのない曲なので軽い休憩気分。それでもそれなりに踊らずには居られないのはもう性分としか言いようがない。

 Birth Ø Birthはジーザス・ジョーンズ風のサウンドが大好きなんだけど、実際ライヴで聴くとスタンド席では踊りにくい曲という印象。緩急付けて暴れたいのでジャンプできるスペースが欲しかった。続いてContradiction, D'の純情、と相変わらず踊れる曲で攻めてくる。このあたりでどうもこの日のライヴのメインターゲットは俺であることに気付く。なにせ前日は俺の誕生日。誕生日当日に来れない俺のために選曲したと考えると非常にスムースに全てが繋がるのだ。

 MC中に「南国ピーナッツ」こと松崎しげるが例の如く登場。何とこの日は「重大発表をしない」というサプライズが準備されており、愛のメモリーをフルで熱唱。続いてももクロと一緒に客席移動用の車両に乗り込みなんとかっていうサッカーっぽい曲を歌う。
 ここで、俺にとっては重大事件が起こった。歌いながら近づいた客席に手を振るメンバー達。ここで一瞬「夏菜子が俺に手を振った」というファンがよくいう錯覚を感じてしまった。「これか!」とすぐに思った。幸か不幸か俺は冷静なタチで、ここでそういう心理を分析してしまったんだけど、これをストレートに感情で受け止めたら、そりゃあヤバいよ。でもよくメンバーが言う「客席の後ろまで届くような気持ち」ってのが理解できた瞬間だった。

 次のブロックはBionic Cherryからスタート。これは本当に大好きで、ぴあでは聴けなかったから黒い週末と並んで嬉しい選曲。パンク精神のない俺だけど、ちょっとだけ「モッシュしてえ!」って思ったね。ただ折角だからこの曲はばんどで演って欲しかったなぁ。
 続けては永井ルイの本物のメロトロンが流れてきて(バンド演奏ではないので、アルバムと同一トラックね)月と銀紙飛行船。今俺はTwitterのアイコンをこの曲に因んだデザインにしてるんだけど、そのくらい好きな曲。メロトロンの響きが西武ドームに響き渡る!感無量。そしてTwitterのフォロワーの一人が「ライヴで絶対化ける!」と主張してたWee-Tee Wee-Tee。化けたかどうかまでは感じ取れなかったが、圧倒的に楽しいセクションになった。
 ステージ上方にDJが登場したのでてっきり5 the Powerかと思ったらなんと彼のスクラッチプレイから始まる行くぜっ!怪盗少女。しかもバンド演奏で。イントロの歌詞を生でメンバーが歌うヴァージョンは非常にレア。サビの「いくぜLet's Go」の部分の掛け合いはバンドのコーラス隊が担当。これは本当に良かった。エビぞりジャンプも生で見れたしね。ここだけは!と思ってスクリーン見ないで本物を見たよ。あと(この曲に限らず)杏果がやたらバンドメンバー(特にギタリスト)に接近するのが印象的だった。杏果は間違いなくバンドと一緒に演るのが楽しくて仕方ないのだ。

 続いて広瀬香美が出てきたのでトイレ。なんか2曲演ってた。ロマンスの神様ってヒドい歌詞だよね。

 サラバ、愛しき悲しみたちよに続いては新作から5 The Power。初の本格ラップナンバーなんだけど、ライヴで聴くとこんなにテンポ早かったのか、と思う。もう少しゆるく踊れるかと思ったら結局全力だったという(笑)この曲も車両で客席に来ながら歌ってたんだけど、これはステージでもっと自由に動かせてあげたかった気もするな。ワニとシャンプーは安定の楽しさ。ジャンプの高度が高すぎて体制崩して危なかったのは内緒な。スタンド席はジャンプに向かん!あとこの曲杏果の成長が目立ったな。成長ってか、歌い方を直した成果が。

 ここでサーカスみたいなのがヴァイオリンソロをフィーチャーしたももクロメドレーをバックにパフォーマンスを見せる。更に続けて登場したゲストは坂本冬美。2曲を歌ったあとにももクロと一緒に走れ!を歌う。後半の夏菜子のソロパートに代わってリードを取るというレアヴァージョン。
 続いては空のカーテン。この曲の緩い16ビートに身を任せるのはとても気持ちがよい。周囲がペンライト頭拍で振ってるのは異様な光景だったけど。彼らは「バラードで踊ってる方が異様」って思ってるのかな。
 続けてあの空へ向かってコノウタで本編はエンディング。この2曲が一番俺的には盛り上がらないというか、休憩タイム的な位置づけで盛り上がる予定のアンコールに向けて少しセーブする。
 
 オープニングで演らなかった以上、Neo STARGATEはアンコール頭に持ってくる以外あり得ないと思っていた。予想は見事に的中。この曲の無駄に壮大な雰囲気はライヴ映えする。あーりんのファルセットにオクターブ下で高城が合わせるところが最高に良かったな。
 続いては宙飛ぶ!お座敷列車。スタンドに設置された「お座敷列車」に移動してのパフォーマンス。残念ながら俺の位置だと少し遠いんだけど、これを「残念」と感じてるのが既にアイドルに嵌った証か。
 灰とダイヤモンドがラストに来るという予想はしていたんだけど、正直「大好き」と言える曲ではなく、ここで予想通り出てきたときには「まあそうね」くらいにしか思っていなかった。が、再び「事件」が。後半の杏果のロングトーン。これがなんかやたらに「グッ」と来たんだよね。なんだか解らないけど。

 で、これがラストだと思ったし、あーりんも「ラストだと思っただろ!」とか言ってたけどなんとここでChi-Maxx。しかも勿論生バンド。そして自由度が効くバンド編成ならではの間奏引き延ばし&メンバー紹介入り!更に一旦終わってもう一度エンディングを、しかもラスト部分の「頑張っChi-Maxx〜」を延々繰り返す強引な(笑)。やっぱりライヴのラストはこうじゃなくちゃ!ももクロはバラード系の曲で締めるのが定番だったから、こういう暴走ラストは凄く新鮮だし、俺にはもの凄く満足感がある。ライヴに来た!って気持ちで終われる。

 なんだかんだで4時間15分。なんども「全盛期のZepじゃあるまいし!」ってわめいたけど、ホント凄まじい。4時間続けてパフォーマンスできないよ俺は。パワーありすぎるよ。
 僕らのセンチュリー以外は聴きたい曲全部聴けたんじゃないかな?Z女も猛烈もやらなかったけど、それでこの満足度だもんなぁ。音響は酷かったけどね。でもそんなん織り込み済みだし。いやもう、楽しかった。満足だよ俺は。

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